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2025年8月21日木曜日

Tiny Flowerの再塗装とV4へのアップデート

2025年初頭のすがた

2020年に製作し、その後ライブとセッションでメイン楽器として使い続けてきたTinyFlower5ですが、今に至るまで数回のアップデートを繰り返してきました。

詳細は楽器のページで解説していますが、2025年現在はネック交換及び指板延長とピックアップの変更を含む大幅な改造を行い、製造当初の姿とは大きく異なっています。

去年から自身主催のライブをはじめ、ステージに上がる機会を増えつつ有り、それに伴って自分のスタイルも少しずつ変化しており、より演奏性を高めたいと感じていました。

ついでに5年間でだいぶ傷んできている塗装をやり直そうと考えていました。いわゆるリフィニッシュですね。

塗装をやり直すということはまず現在の塗装を一度剥がすということでして……木地の状態に戻すならば、躊躇っていたボディのリシェイプも行ってしまおう、ということになりました。

TinyFlowerのバージョン4へのアップデートです。

ユクゾッ...


2025年7月4日金曜日

Neve3415/Aのサミングミキサー化

はじめに

所有しているヴィンテージ機材のひとつにNeve3415/Aがある。


Neve3415/Aは70年代、イギリスの放送局BBCに納品されたコンソールのライン・モジュールで、中には入出力トランス(マリンエア製)とプリアンプが2基搭載されている。Neve1272に近いと言われるが、時代的には少し後のモジュールで、アンプモジュールはAB級プッシュプルとなり、出力トランスもPCBマウントのやや小型のものが使われている。フルディスクリートで構成されヴィンテージNeveのなかでは後期の製品にあたる。

これを現在は1Uケースに2chラッキングし、2chマイクプリアンプとして運用している。

が、稼働率があまり高いとはいえない状態。うちのスタジオでレコーディングをするとなると、ほぼヴォーカルなどがメインの録音なので、ダイナミックレンジの広いマイクプリアンプをファースト・チョイスにすることが多い。Neveはその特性上ヘッドルームは狭いので、最近は音色にキャラクターを付与する機材、というポジションに収まっている。

現状はイギリス狂いの友達に貸しっぱなしという状態。もうちょっと活用方法はないか、と思い始めた。


そこでふと思い立ったのが、元がコンソールのラインモジュールなので、マイクプリではなくラインレベルで信号を通す専用のサミングミキサーとして運用するのはどうか、というアイデア。これならばマイク録音だけにかぎらず『音色にキャラクターを付ける』という役割に特化して使いやすくなる。

しかし、完全にサミングミキサー化してまうとマイクレベルで信号を受ける時に不便が生じるし、ゲインが不足する可能性もある。

今まで通りマイクプリとして運用しつつ、同時にラインレベル用のサミングミキサーとしても活用できるモデファイを考えてみることにした。


2023年8月12日土曜日

U47型真空管マイクの製作

あれから少し間が空きましたが、Neumann U47型の真空管マイクを作ります。(作りました)

音響エンジニアなら機材の自作くらい出来て当たり前なので、前提知識はふっとばします。

今回はキットではなく、完全に1から自分で組み上げる必要があるので難易度は高い。


2022年12月12日月曜日

Mic and Mod U67キットの雑感


DIY U67



U47製作の箸休めに、Mic and ModのU67キットを買って作ってみた。

これは文字通りNeumann U67モデルの真空管マイクのDIYキットで、699ユーロとキットとしてはだいぶ良いお値段ですが、ブラックフライデーのセールで15%オフになっていたのと以前から試してみたかったので思い切って他のパーツ類と一緒に買ってみました。

フランスのメッツから配送でしたが、10日ほどで日本に届くという感じでした。(ベルギー〜ドイツのライプツィヒ経由で空輸される模様)


2022年6月11日土曜日

羨望のU47 検討編



Neumannのヴィンテージマイクといったらその筆頭はU47だと思う。

近年は中古市場にさえ一切出てこなくなってしまったので、老舗スタジオ以外では見かけることはほぼなくなった。数年前までは100万円台だった相場も今は20,000ドル以上になり、円換算だと300万近い価格が付くこともある。

U47のスムースな高域(Silky Top)と深いボトムエンドは誰にとっても魅力的なサウンドのひとつされ、真空管マイクのリファレンスになっています。高域が綺羅びやかに聴こえるようにデザインされたU67や87の時代と違って非常にナチュラルかつ色気のある音。真っ直ぐという表現が一番しっくりくるマイク。

去年Manleyの真空管マイクを手放してしまってから、オールドのFETマイクを使うことが多くなっていたので、最近また妙に真空管の音が恋しくなってきている。(GTのmodel1Bは持ってますが)

今日はそんなこんなでU47の欲しいけど、オリジナルはまず買えない。さあどうする?という話。


2021年7月2日金曜日

格安!モニタースピーカースタンドの製作

自分は以前からMarkAudioのAlpair10搭載スピーカーをモニターとして使っていますが、スペースの都合上机の上に置いていました。

ただ以前から卓上設置による共振や低域の聴き取り難さが気になっていたのと、卓上スタンドによる嵩上げでユニットと耳の高さが適切な位置関係になっていなかったので、いずれはスピーカースタンドを導入したいと思っていました。

なので今回はスピーカースタンド導入編です。


2021年2月19日金曜日

ちょっと小さいベースを作ろう・完成編

ここまでの経緯↓

(前回) 材とか部品の選定

(前々回) 設計と基本構想


そんなこんなで、2020年の9月に僕の新しい楽器がついに完成しました。

つまりこのエントリを書いているだいぶ前に完成していました。まあ実際に使ってみたり、後からいじりたい所が出てこないかチェックしていたりだとか、単に別の仕事に追われていてブログ書く時間がなかったので…。


2021年2月18日木曜日

ちょっと小さいベースを作ろう・続・設計

前回の続きです。

各所のディテールもおおまかに決まってきたので、今回はマテリアルやパーツについても詰めていきます。

(このあーだこーだ考えていた時期は2020年初頭です)


2021年2月12日金曜日

ちょっと小さいベースを作ろう・発端と設計



自分の理想の楽器、もしくは自分に完璧にフィットした楽器が欲しい、というのは誰しもが一度は考えることだと思います。


2020年12月7日月曜日

D級ベースアンプヘッドの自作

ベースアンプヘッドを作るか…、と思い1年近くが経っていました。


自分はAguilarの12インチキャビネット(スピーカー)GS112を持っていて、それにVestaxの古いパワーアンプに繋ぐことでベースアンプとして使っていた。これがなかなか良い音がするので、特に不満はもっていなかった。

しかしVestaxのアンプはここ一ヶ月でボソボソというノイズや音割れといった不調が起きるようになっており、新しい試奏用アンプを用意する必要性が出てきた。

新品のアンプヘッド買うのが手っ取り早いが、やっぱり良いと思う製品は高い。以前スタジオでよく使っていた同じAguilarのヘッドアンプToneHammer500はお気に入りのヘッドであるものの、新品を買うと約9万円と昔のアンプではないにしろ安くはない。無論中古で購入は耐久性の面で難があるので却下。

となると、安く良いものを手に入れるにはオレがアンプ作るしかないと思うようになりました。

2020年8月13日木曜日

ギター(ベース)ボディのオールラッカー塗装

今まで作ったストラトプレベのボディ・ネックはすべてニトロセルロース(硝化綿)ラッカー100%で塗装を行いましたが、塗装に関しては塗装工場やギター工房に依頼するのではなくすべて自宅で自分で行いました。そのときの作業工程を簡単にまとめます。

今回はそういったボディーを自力でラッカー塗装をやろうとしている人向けのメモです。

木目が確認できるくらいの薄さを目指す


ちなみにここでいうラッカー塗装は、世間で流通している表層だけラッカーで覆った“なんちゃってラッカーフィニッシュ”ではなく、サンディングシーラーや目止め剤で木の導管を埋めることなく、木の質感が十分に生きる極薄ラッカーの塗装のことです。50年代のFenderより薄い塗装を目指します。

2019年6月5日水曜日

モニタースピーカー自作への道 2

前回までのあらすじ↓

モニタースピーカー自作への道 1

電流帰還DCアンプをつくる 1

2ヶ月半ほど経ち、加工を依頼していたエンクロージャーが届きました。

非常に心待ちにしていたので、届いた瞬間軽く小躍りした。エンクロージャーの完成を待っている間、いままで使っていたSC204が1本故障し、長いあいだ音楽をモノラルで聴かざるをえなかったからだ。

そして早速スピーカーユニットAlpair10Pを取り付けた御姿がこちら。