気まぐれで楽器をたまに作っています。趣味ですが。
コロナ禍で仕事がなくて暇なときに「これくらいなら自分でも出来るだろう」と思いつきで始めた楽器製作ですが、なんだかんだでこれまでにギターとベースを合わせて12本作りました。その殆どの所有者がミュージシャンで、今も様々な音楽の現場で活躍しています。
そのうち、半分くらいはいわゆる汎用デザイン(ST, TL, JB, PB)の楽器です。もう半分は図面を引くところからのオリジナル設計の楽器です。
例えばこういうやつですね。
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| TinyFlower5はオリジナル設計の1号機 |
自由に赴くままに、がモットーですし見た目は市販品と比べたら素人っぽいとよく言われます。(見た目が気になる人はマスプロダクトでいいと思います)
その代わり、大事な部分はしっかり作っています。主にネックの強度と音色ですね。
演奏するときによって状態がコロコロ変わったり、チューニングしておくと段々順反りになってきてしまう……というネックだと演奏に集中できませんから。
エレキ楽器だとネックさえしっかりしていれば割とあとはどうにでもなることが多いです。ストラトキャスターなんかハリボテみたいな設計ですが、ネック周りで精度が出ていれば、ボディ側は電装系と調整次第で割と簡単にプロが使える楽器に仕上がります。
基本的にネック材はここ数年かけて集めた硬いメープル材を使います。ある程度グリップの形に荒削りしてから、部屋の端っこや天井で更に1年くらいは放置します。そこである程度狂いをだしきり、剛性の上がる接着方法で指板を貼り、数十年後まで使える強靭なネックにしていきます。
あとは塗装は基本にニトロセルロース・ラッカーを使います。ポリ塗装は丈夫で便利だけどテカテカになりすぎるのが嫌いで、音もちょっとカチっとし過ぎるからです。あと使い込んでいくうちの“くたびれ”感が好きなのでラッカーで全部仕上げています。ここらへんはハナムラ楽器リスペクトですね。



