2023年9月19日火曜日

Fender Bassman100を買った

古いベースアンプを買った。もう1年くらい前ですが。


Fender BassMan100

これ。

FenderのBassman100だ。

リイシューじゃない、シルバーフェイス期のヴィンテージものになる。


古いアンプヘッドはたまに欲しい欲はあったけど運搬性や使用頻度もあって優先順位はかなり低いほうであり、なかなか思い切って買うということはありませんでした。

運搬性を重視するならば10万円くらいでD級パワーモジュールを積んだ軽量&ハイパワーアンプが山程あるけれど、ポータビリティを除いた純粋な音質という部分では妥協的なギアであるし、それもあまり興味はありません。

良い真空管アンプが良いタイミングで、かつ高くない値段で手に入ればレコーディング用にいつかは欲しい、という心持ちではいたのですが、ちょうどそんな出物があったので購入した次第です。

まあつまり、ジャンクとして格安で出てたやつを買ったら特に問題なかったというだけ。


以下備忘録。


仕様とか

シリアルナンバーA 68345は1974年製。(一部76年製もある)

バックパネルに貼られたシールに書き込まれたメモには昭和55年(1977年)に真空管を交換するメンテを行ったと記されており、その後はほぼノーメンテで眠っていたと思われるもの。

Bassman 100の兄弟分としてBassman50や70がありますが、プリアンプ部分はほぼ同じで出力パワーが違うといったようなモデル。本機はFenderで定番のパワー管6L6を4本使ってプッシュプル出力する。Bassman50は2本なので純粋に半分のパワーということ。

パワー管の数とトランスが大きいぶん、Bassman100のほうが筐体が少し幅広く大きい。

入手時の状態としては全体的にくたびれた感があるものの、パワー管、プリ管ともに動作は問題なく、ボリューム系にガリが多少出ていた程度。清掃と接点磨きでほぼ回復するレベルだった。

70年代のデッドストック6L6も3本オマケでもらったけれど、マッチドが取れるか怪しいのでこれは使わずに保管しておく予定。


サウンド

いたって普通。一番良い普通。みんなが良く知るFenderサウンド。

うちで普段使っているスピーカーはFenderじゃなくてAguilarの12''キャビネットだけれど、2段積みしなくても十分な低音と音量が出る。スタジオでは12''2発のFender純正キャビで鳴らしていて、こっちだと十分なほどの大音量が可能。

プリアンプについているEQはギターアンプで定番のトーンスタックEQになっていて、ベースchのほうにミドルは付いていない。ギターchのほうは3バンドになっているけれど、ミドルは実質カット方向しか作用しない。なので個人的にはTrebleが5、Bassが6〜7くらいのセッティングで落ち着いている。

そして言うまでもなく、オールドFenderのジャズベースとは相性が良い。心地良いローミッド加え適度にローエンドとハイエンドが足されるのでアンサンブル混じりが良く抜けもしっかり確保されるサウンド。ロックやポップスには合うし、Ampegのように中高域がやかましくないので古いファンクやソウルのようなスタイルにもマッチすると思います。


その他

電源のパイロットランプはもともと赤色だが、個人的な趣味と遊び心で青色に変更している。非常にキュート。現行のシルバーフェイスDeluxe Reverbみたいな外観が好きなので。

現状真空管もボリュームPOTも問題ない状態だけれど、数年内にはフルレストアして長く使える状態にはしたいと思います。

おしまい。

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