これ、某ヘイトフリマサイトに出ていた楽器。
説明文が滅茶苦茶です。オールド関係ある??
まず、19世紀以前のオールドならばこの形ではフラットバックになっていないとおかしい。(この楽器は典型的なラウンドバック)
普通に60〜80年代くらいに多いドイツ量産楽器の特徴。ペグは割と最近のルブナーだし、ニスもドイツ製の量産楽器に多いタイプ。ボタンの造形もいわゆるオールドとは違う近代的な形。
詳しく書くと長くなるので省きますが、量産楽器と職人一点ものって造形とか質感が根本的に異なります。このへんはちょっと目が肥えてくると遠目でも分かる。(良いとか悪いとかじゃありません)
88年のマインドルのラベルがついてたようなので実際にマインドルの楽器でしょう。
そうでなくとも特別な価値はなく、普通の西ドイツ量産楽器です。どんなに古く見積もってもここ半世紀くらいの楽器です。
そんで「Juzekに近い系統」「Juzekっぽさ」ってなんですか?何かJuzekと関係ありますか??意味わかって書いてるのこれ???(Juzekについて知りたい人はこっち読んでね)
ちょっとでも高く売りたいのでしょう。
ヴァイオリンと違ってベースって専門家が少ないのですぐにテキトーなことを書く人がいる。
もしこの説明文に書いてあることが事実なら売った工房はろくなところではないのが分かります。この売主が高く売りたくて適当に書いている可能性も高いですが。フリマサイトって責任もクソもない世界なので。
ちなみにマインドルのベースはこういう形。年代は違うけどたぶん同じ型でしょう。
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| ペグ、最近のルブナーじゃん |
ちなみに弦楽器でひとりの職人が作ったハンドメイドか、ファクトリーメイド(量産楽器)か見分けるのに分かりやすいのはスクロールの部分です。
量産楽器はスクロールが綺麗で完全に整っています。そしてスクロールの正面、溝の起点部分がいきなり丸い溝でキュっと始まっています。これはテンプレートと電動切削工具を使っているからですね。あとこの奥の部分が角ばっている場合が多い。
ハンドメイドはハンドカーブなので微妙に歪んでいたり丸みがあります。整いすぎていないほうが自然に見えます。
ラベルはオリジナルならば参考になりますが後の時代で貼り替えたりできるので、証明書とセットでないとあまり有効性がありません。東欧製の楽器をレリックしてオールドイタリアンのラベルを貼る偽造品もヴァイオリンだとしょっちゅうある。
あと量産品のニスと一点もののニスは全然違って、量産品はなるべく少ない回数で仕上がるようにほぼ単一色で下地からトップコートまで仕上げてあるものが多い。それに対してハンドメイドだと複数のニスや顔料を使っていることが多いので色の出方に深みがあります。




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