2026年7月17日金曜日

オールドな訳がないベース


これ、某ヘイトフリマサイトに出ていた楽器。

説明文が滅茶苦茶です。

まず、19世紀のオールドならばこの形ではフラットバックになっていないとおかしい。(この楽器はラウンドバック)

普通に60〜80年代くらいに多いドイツ量産楽器の特徴。ペグは割と最近のルブナーだし、ニスもドイツ製の量産楽器に多いタイプ。ボタンの造形もいわゆるオールドとは違う形。

詳しく書くと長くなるので省きますが、量産楽器と職人一点ものって造形とか質感が根本的に異なります。このへんはちょっと目が肥えてくると遠目でも分かる。(良いとか悪いとかじゃありません)




88年のマインドルのラベルがついてたようなので実際にマインドルでしょう。

そうでなくとも特別な価値はなく、普通の西ドイツ量産楽器です。どんなに古く見積もってもここ半世紀くらいの楽器です。

「Juzekっぽさ」ってなんですか?何かJuzekと関係ありますか??

ちょっとでも高く売りたいのでしょう。

ヴァイオリンと違ってベースって専門家が少ないのですぐにテキトーなことを書く人がいる。

もしこの説明文に書いてあることが事実なら売った工房はろくなところではないのが分かります。この売主が高く売りたくて適当に書いている可能性も高いですが。

なんか、ひでえなあと思ったので思わず書きました。こいつが音楽やってたら軽蔑する。



ちなみにマインドルはこういう形。年代は違うけどたぶん同じ型でしょう。


ペグ、最近のルブナーじゃん

ちなみにハンドメイドか、ファクトリーメイドか見分けるのに分かりやすいのはスクロールの部分です。

量産楽器はスクロールが綺麗で完全に整っています。そしてスクロールの正面、溝の起点部分がいきなり丸い溝でキュっと始まっています。これは治具と電動切削工具を使っているからですね。あとこの奥の部分が角ばっている場合が多い。

ハンドメイドはハンドカーブなので微妙に歪んでいたり丸みがあります。


0 件のコメント:

コメントを投稿