スチール弦のアコースティックギター。いわゆるアコギ。
父親が1980年に購入したもの。
数年前、作曲用のアコギを探していたものの、予算内で全く良いギターが見つからなかったので結局これを実家から送ってもらい、それ以来ずっと使っている。
Cat's Eyeというのは東海楽器が展開していたブランド。(女怪盗ではない)1980年頃は東海がMartinの輸入代理店だったということもあり、Martin D-45タイプの楽器を研究して積極的に販売していた。代理店でありながらコピーモデルを許されていたのは不思議だが、業績も良かっただろうし関係も良かったのかもしれない。Martinから技術提供があったのは確かだと思う。
無印のCE-1200はオール単板だが、このCE-1200Dはポジションマークやインレイの装飾が豪華になっているぶん裏板が合板になっておりオール単板ではない。いわゆる見た目にコストを掛けたモデル。CE-1200のモデル名通り、当時の定価は12万円。それを若き日の父親が割賦で購入した。
流石に40年以上前の楽器なので、そのままではなく少し手は加えている。
オリジナルのフレットは父親がフォークソングばかり弾いていたせいで、ローポジションだけが局所的に削れていたので、何年か前に一度フレットを交換した。現在は自分のなかで定番となっているJescarのステンレス・フレットにリフレットされている。非常に耐摩耗性が高いフレットなので、恐らく自分の代ではもうリフレットすることはないだろう。もう40年はいける。
クラギと同じ感想になるが、音は素晴らしい。
この個体だけがそうなのか、この時期の東海が良いのかは分からない。
40年以上弾き込まれてきた楽器だけあってよく鳴っている。スチール弦のキラっとした高域がよどみなく1音1音ハッキリと聴こえて、嫌味がない。なおかつボディが大きいので低音もそこそこ伸びるが、これもまた立ち上がりは良くモッサリとはしていない。いわゆるハイグレードギターとしてまったく遜色ない。レコーディングでも使える。
個人的にはこれに勝るクラスのアコギとなると、いわゆるオールドMartinやGibsonの100万、200万クラスになってしまうと感じている。だから自分の人生ではこのギターだけで十分だと思う。
一応建前としては、父親に借りているということになっている。本人は「くれてやる」とは言っていたが、自分はまだ借りているという認識でいる。
いつか状態の良いCat's Eyeのアコースティックギターをもう1本手に入れることができれば、そのときは父親にこのギターを返すつもりだ。その日が来るのかはまだ分からないし、そのときは父も健在かどうか分からない。
自分が生まれたときから家にあったギターだが、これからもレコーディングやライブで活躍する機会が多くあると思う。

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