2019年5月25日土曜日

調布のラーメン屋紹介 柴崎亭

そういえば、久々に調布のラーメンのことでも書こうと思い、やはりまず柴崎亭のことについては書かねばなるまいと思った。ブログを読み返してみたら、5年くらい前に一度書いているんですが、その間に店も色々と状況が変わったのでそのへんもまとめて書こう。

ちなみにこの文章、朝の5時に書いている。




2012年頃のチャーシュー麺


柴崎亭は2011年に調布の柴崎で開業したらーめん屋だが、現在はつつじヶ丘駅の真横の位置に移転している。(徒歩45秒)移転しても、店の名前は柴崎亭のままだ。つつじヶ丘亭に改称はされていないから安心するように。

前の店では7席しかなかったカウンター席が12席ほどになり、券売機の導入・スタッフも常時3人制になったことで提供スピード・回転力が上がっている。駅チカということもあって列は出来やすいが待ち時間はそれほどでもない。


2019年現在の醤油らーめんとチャーシューご飯



メニューも柴崎時代と少し変わった。

メインの醤油らーめんは500円から550円へ値上がり。その他メニューもだいたい値上げになったが、原価高騰やスタッフの人数も配慮すれば妥当であるといえる。(普通の醤油らーめんに関してはそもそも価格破壊である)

基本ラインナップはメインの醤油らーめんと昼限定の鶏そば、煮干しらーめん(醤油・塩)とワンタン麺、チャーシュー麺というのは変わっていない。ただ盛り付けやスペックはけっこう変化している。時期によって限定や冷やし系メニューが追加される。ちなみに、以前は標準だった醤油らーめんのこってり・あっさりの2タイプ制は無くなった。

盛り付けの変化は、 まずチャーシューが低温調理の薄切りチャーシューに置き換えられた。以前は焼いた豚バラ肉を長方形にスライスしたオーソドックスなものだったが、ローストポークに近いようなものになり、脂っこさは減った。見た目もインスタ映えしそうな見た目になった。メンマも角ばった太いタイプで、これも甘みや味付けがやや濃いタイプだ。

また標準で醤油らーめんにトッピングされていたもやしやフライドオニオンは廃止され、玉ねぎ醤油らーめんという別メニューに。もやしは復活していない。あれ好きだったんだけどね……。あとはトッピングも廃止されて味玉はメニューから消えた。これは本当に残念な点。

ただもちろん完全無化調でおいしいラーメンというコンセプトは一貫してブレていないし、ハイクオリティーなラーメンを生み出し続けている。調布でうまいラーメンが食べたいと言われたら迷わずに柴崎亭を推す。調布でトップクラスのラーメン屋であることに変わりはない。

・ ・ ・

さて5月も下旬になり、東京も昼間は暑くなってきた。

となると柴崎亭でもそろそろ冷やしメニューがスタートするかな……と思い始めた頃、公式twitterで夏季限定の冷やしメニューがちょうど告知された。口がちょうど清涼感のある麺を求めていたので、さっそく来訪することにした。


注文したのは冷やし塩煮干しらーめん(¥950)だ。


冷やし塩煮干しらーめん


まず見た目が非常に美しいラーメンだ。
配膳された状態でこの佇まい。もちろん写真に映像フィルターなど掛けてはいない。

いつも思うのだが、柴崎亭のラーメンはラーメンであって別の麺料理という気持ちで食べている。(実際にオリジナルメニューの多くは和食料理を学んだオーナーのアイデアが多く盛り込まれている)

肝心の味。やや固めに〆られた細麺に、煮干しベースのスープ(濃いめ。タレと表現したほうが近い)が適度に絡み、またそこに適度な油分があり……絶妙なバランスに仕上がっている。麺・スープの冷たさが清涼感を与えつつも、スープの出汁と油が適度に旨味成分を足してくれるので物足りなさははない。むしろ、盛り付けられた麺を箸で解いていくと、かなりのボリュームがある。

トッピングはネギと豚肉というシンプルなものだが、豚もラーメン用のチャーシューとはまた違う低温調理されたものだ。よく冷やされており、これも圧縮されて盛り付けられているため、解いていくと麺と丁度いい量になっている。ひっそりと添えられたタマネギが適度に辛味を出すのでこれがまた煮干しベースの旨味と相性が良い。


総評:夏らしい清涼感と煮干しの旨味を調和させた冷やしメニュー。うまい!!

暑いうちに何度か注文することがあるだろう。

ちなみにここ1年で

・隣の国領駅にのれん分けした“百笑食堂いしかわや”が開店
・小田急線梅ケ谷に柴崎亭2号店が開店

といった都内における系列店舗の開店も相次いでいる。特にいしかわやはウマいのでのちほど紹介しよう。ちなみに2年くらい前にオーナーと店頭で雑談した際、新潟でも店やっているのだとか。すごいね。


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