2011年11月2日水曜日

『藍か白』ライナーノーツ

まあM3自体の感想はさておき、僕は今回Laqsheとして『藍か白』という新作をリリースさせて頂きました。

割と今回はコンセプトがはっきりしていて、“沈むような音”というイメージのもとに音源を作成しまして…。
前回のややポップな『電子の夢』と比べると、ちょっとボトムな感じの音になってしまったので
今まで聴いてくれた人に受け入れて貰えるか若干心配な面もあったのですが…。
結果的にたくさんの人が手に取って頂けたので少し安心しました。

以下その解説というかライナーノーツを。


01 whitelain

白い雨。
さらっと降り注ぐ雨のイメージ。

最初は普通の歌ものの構成で、A,B,C,Dといわゆる数種類のセクションがきちんとあって、
わりとしっとり聴かせる感じの歌ものの曲だったのですが、
どうしても展開やトータルでの出来に納得がいかなくて、そのうちのセクションの一つを
ピックアップして、インストゥルメンタル寄りのループものトラックにしました。
さり気なく後ろのほうでドローンギターを入れてみたりとか…。


02 藍の雨

藍色の雨。
どろどろとして、水たまりに沈み込むイメージ。

夏頃にエレピにスタッターをかまして適当にループを組んでたら偶然できた曲。
当初は後半のダブステップっぽいドラムとかは入っていなくて、
ひたすらドローンっぽい持続音の上にチップノイズが鳴り続ける構成でした。

『電子の夢』のときはBatteryでノイズのサンプルをまとめてmidiで鳴らしてたんですけど、
この曲は直接サンプルをトラックに貼付けてエイリアスノイズっぽく処理してます。
両耳が同じ音が出てるとくどいので、左の音だけモジュレーションをかましていて、
これがまた“ガリっ”って音が“ピチャ”っとなるのでより雨音っぽくなったかなあと…。

あとこの曲をchicaちゃんに送ったときはキーが今より一音半低くて、
あまりにも低過ぎて歌えなかったので今のキーまで引き上げました。
最初はもっと低いキーじゃないとゴロゴロした音にならないと懸念してたんですが、
今冷静に聴いてみるとこのぐらいのキーで丁度良かったんじゃないかと思ったり。


03 惑星から

銀の雨。
原曲は空色絵本。

これは本当に良い曲で、やらせてもらうのが恐縮なぐらいだったんですけど、
夏コミのときに空色の佐藤さんにお願いしてok頂いたんで、カヴァーさせて頂きました。

この曲は僕が空色絵本にハマったきっかけになる曲で、
「こんなすごい曲作る人がいたんだ…!」と思うくらい当時衝撃的でした。

とりあえず原曲はひたすらハーフミュートのギターのリフが淡々と刻まれるのがキモなので、
じゃあ敢えてギター抜きでこの曲に挑戦しようという課題で取り組みました。

まあ…すごく難しかったですね。原曲が原曲なので。
もの凄くエレクトロニックなアレンジも考えたんですが、これで良かったかなあと。
等身大の音にはなった気がしました。

あと諸般の事情でこの曲だけ音がもの凄く悪くなってしまったのは申し訳ないです。
悔しいので「マスターはテープに落としてます」とか適当なことを言っています(おい


Laqsheの次のリリースは未定なのですが、
そろそろアルバムは作りたいなー、とは一応思ってます。(メンバーのやる気次第)
イベントしては次は春のM3という感じですが、まだどうなるかは…。

それまでにもう少しスキルを上げて、より一層面白いものを作れればと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿