長年使っているPhononのSMB-02というモニター・ヘッドフォンがあるのですが、2本持っているうちの1本が、音量を挙げると左側のドライバがビリっとしたノイズを出すようになっていました。
ドライバが壊れた、というよりは大きな振動が生じたときに中の何かが共振しているようなノイズだったので、原因がわかれば自分でも直せるのではないかと思い、とりあえず分解してみることにしました。
すると…。
ヘッドフォンのドライバを外すと、その裏から白い袋のようなものが出てきました。
袋は不織布のようなフェルトのような素材でできており、口は縫われているので中身は分かりませんが、触ってみると中にビーズのような丸い粒状のものが入っているのが分かります。
これが何の役割を果たしているかどうか分かりませんが、とりあえず袋を開けてみましょう。
中から石が出てきました。
そこらへんの石転というよりは、アクセサリー用のような光沢のある石です。これがなんの鉱石かは専門家ではないので分かりませんが、たしかに石です。
では何故ヘッドフォンに石が入っていたのか。
1)重量調整のため
2)制振のため
3)石によるオカルト的な音響効果を狙っている
1と2はまあ分からなくもないんですが、粒子状のものを袋にして入れるというのは面倒なのでいささか不可解ではあります。しかもこの袋、ドライバの背面に隠れているケーブル部分の圧だけで保持されているような状態であり、しっかり固定されているという訳でもないので制振のためというのも考えにくい。
中に充填させるなら密度高めのニードルフェルトとか汎用性のある扱いやすい素材が他にも沢山ありますからね。
個人的にはなんか3のような気がして少々きな臭い。鉱石入りケーブルとか電源タップとか出しているようなアクセサリーメーカーがあるくらいだからね…。
なんともいえない謎の気持ち悪さを感じ、結局袋の代わりにドライバ背面のサイズにピッタリ切ったフェルトを入れました。これが結構音に影響あって、なんというか全体的に重心が低くなってスッキリと聴き取り易い音になりました。(いつのまにかビリビリも消えていた)
自分以外でヘッドフォンから石が出てきたという人が居たらぜひ教えてください。
・ ・ ・ ・ ・
その後結局ヘッドフォンはコレに買い替えました。SMB-02は捨てたよ。
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