2020年10月4日日曜日

2020年現在のモニター環境構築

MarkAudioのAlpairを使った自作スピーカーのエントリから時間が経ったので久々に現在のモニター環境の話でもしてみようと思う。




ツイーターを追加した姿


メインで使っているのはバスレフ式15LエンクロージャーにMarkAudioのフルレンジユニットAlpair10v3(メタルコーン)をセットしたスピーカーであるのは変わっていない。ユニットは当初はペーパーコーンのAlpair10Pだったが、低域のリニアリティを改善するためにメタルコーンに変更している。

超高性能フルレンジユニットであるAlpairの再生能力は素晴らしいものの、高域再生には若干不満があった。特性としては概ね良好なものの、2wayでリボン(ハイルドライバー)タイプのツイーターが付いているスピーカーと比べてしまうと流石に10kHz以上の超高域は下がり気味になり、やや聴き劣りしていた。


改善策としては、Mac上で補正ソフトを使うとかD/Aコンバートする前にEQをかけることで高域を伸ばすというやり方もあったが、余分なツールやデバイスは増やしたくなかったのと、以前から興味があった外付けのスーパーツイーターを試してみることにした。いわゆる簡易2way方式だ。

これは今まで使っていたeve audioやADAMのツイーターと同じハイルドライバーなので、高解像度で聴き慣れた高域が再生できると目論んでいた。

一般的な2wayスピーカーだとウーファーとツイーターの再生帯域を分けるネットワークを組むのが普通で、2kHzくらいでそれぞれのユニットをクロスさせる。しかし今回は飽くまでもほぼ全域を再生するフルレンジの足りない領域だけ補いたいという目的なので、ツイーター側にコンデンサでHPF(ローカット)をかけるだけという接続方法にしてみた。


また、メインで使っている電流帰還アンプは容量性負荷に弱いため、普通の電圧帰還アンプを使う必要がある。なので、少し前に知り合いから貰ったクラウンのD-75Aをパワーアンプとして使ってみる。


うまくバランスが取れるか心配だったものの、結果予想に反してバランスの良い音が再生できるようになった。再生点が増えたせいか指向性も少し広くなったような…??

ツイーターの再生帯域は直列に接続するコンデンサの容量で変えることが可能だが、色々試した結果1.0μFで落ち着いている。ツイーターに標準で付属している2μや1.5μも試したがやや高域が強く感じてしまった。数値上はやや高域が強めのほうがフラットなバランスではあるようなのだけれど…聴覚上のバランスを優先してみた。

ツイーターのインピーダンスが8Ω、直列コンデンサの容量が1μFだとカットオフ周波数は約20kHzとかなり高くなるが、不思議とこれがハッキリと効果が分かるので不思議なものだ。


現状設置位置などのセッティング詰めはまだやり甲斐がありそうなものの、概ね満足している状態となった。この環境でうまく制作などもしていきたいと思う。

1 件のコメント:

  1. 最近、オークションでAlpair10v3(バスレフ箱入り)を入手。
    低音がよく出るので高音部に物足りなさを感じました。
    フルレンジ側は高音カットしないで
    手持ちのツイーターをプラスしてみる予定です。

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